1954(昭和29)年に阪神初の大形高性能車として登場した3011形を改造したものである。3011形は、当時流行していた前面2枚窓で、塗色はクレームとマルーンのツートンカラーを採用、直角カルダン駆動の軽量台車を装備したクロスシート車である。列車無線や強制通風装置を備え、当時の私鉄を代表する高性能車であった。全電動車方式の3両編成で5本15両が新製された。
1964(昭和39)年に3501形や7801形等の急行系車両と共通運用とすることになり、前面貫通化が施工され、形式も改められて3561形(Mc)・3061形(M)となった。前面は切妻となり、連結面の曲面ガラスも普通の妻窓に変更、通風器も強制通風装置からグローブ形に変更されている。また、塗色はクリームとバーミリオンの急行色となった。他の急行形車両との併結を行うため、制御装置・ブレーキも変更されている。編成はMc−M×6、Mc−Mc×1の14両となり、残りの1両(3021)は電装解除・3扉化の上で7901形に編入されて7922となっている。
1968(昭和43)年の1500V昇圧時には、2両ユニットによる固定編成となり、3561・3563・3565・3062・3064・3066のパンタグラフは撤去された。1969〜71(昭和44〜46)年には3扉化、グローブ形通風器からラインデリアへの変更、側窓のユニット窓化、制御方式の再変更がなされた。
1974・75(昭和49・50)年に冷房改造を施工、8000系の増備開始により1984(昭和59)年から廃車が始まり、1989(平成元)年までに全車廃車となって形式消滅した。

夏の高校野球のヘッドマークを付けた3565他6連
3565車両履歴
3011 昭和29.5新製→3565 昭和39.3改造→昭和49.12冷房改造→昭和59.11廃車
1982年8月12日 尼崎駅にて