元大阪市電2600形(2628・2631・2633・2630・2632・2635・2634・2629・2626・2627・2636〜2639)で、1969(昭和44)年に広島電鉄900形として竣功した。
大阪市電2600形は1957(昭和32)年に木造車を鋼体化して新製されたもので、新製された車体は前面の中央窓が大きな3枚窓、大形の系統番号・行先表示器付きと、高性能車3000形に準じたスマートなものとなっている。
広電では改番されたものの、外部色は大阪市電当時のままで、前面に黄色い菱形の警戒色が追加(後に警戒色は廃止)された。14両全車ワンマン化されていたが、当時はまだ広電はワンマン化されておらず、901〜904のみが白島線用として広電初のワンマンカーとなり、905〜914はツーマンカーとして竣功、1973(昭和48)年に再度ワンマン化されている。定員は80(座席36)名。集電方式はZ形のビューゲルである。
902は1975(昭和50)年の千田車庫の火災により1977(昭和52)年に廃車となった。
その後、前面窓の大形ワイパー取付、開閉式への改造などがなされ、1986〜89(昭和61〜平成元)年にかけて904〜907、910〜914の9両の冷房改造が行われている。冷房装置はCU77A(21,000kcal/h×1)である。冷房化された車両は同時に系統番号・行先表示器をオリジナルの形状を損なわない形で大型化し、さらに主電動機を38kWから45kWに増強している。非冷房車として残った4両は、903・908・909が1998(平成10)年に、901が2000(平成12)年に廃車となった。

900形(911)
冷房改造後の姿。
大阪市電2636 昭和32.7新製→広島電鉄911 昭和44.10竣功→昭和62.3 冷房改造
2002年7月14日 舟入町にて

900形(909)
909は非冷房のまま廃車となった。写真は前面窓は改造されているが、警戒色が残っていた頃のもの。
大阪市電2626 昭和32.7新製→広島電鉄909 昭和44.10竣功→平成10.3 廃車
1982年8月5日 横川にて