元西日本鉄道福岡市内線の連接車で、種車は1954(昭和29)年製の1100形、1962・63(昭和37・38)年新製の1200形、1964(昭和39)年新製の1300形である。西鉄福岡市内線は1979(昭和54)年2月に全線廃止となったが、1975(昭和50)年の一次廃止により休車となっていたものから広電入りしている。
まず1976(昭和51)年に1300形2編成(1305A+B・1306A+B)を譲受し、前照灯を屋根上に取付けた他は大きな改造もなく、外部塗色をオリエントピーチに赤帯の直通色に変更の上、原番号のまま使用を開始した。
その後西鉄から1100・1200形も加わり、1979〜82(昭和54〜57)年にかけて1300形も含めて3連接化され、新形式の3000形となり、3001A+C+B〜3008A+C+Bの8編成が揃った。定員はA・B車65(座席27)名、C車50(座席22)名となっている。
主電動機はA・B車に62kWのものを各2個装備し、釣掛駆動となっている。台車は製造所により型式が異なるものの、大きな違いはない。車体は前照灯がシールドビーム2灯化されて屋上に移設、裾部の丸みがなくなっている。3001〜3004・3007・3008は旧1200・1300形で、3005は旧1100形、3006はA・B車が旧1200形で中間のC車が旧1100形となっており、旧1100形のみ窓が大きい。
冷房改造はバス用のエバポレータ(空気冷却のためのラジエータ状の装置)を用いた方式(25,000kcal/h×2)により1980(昭和55)年から行われ、1983(昭和58)年に完了している。
なお、3001は1992(平成4)年に廃車となった。
1998〜2000(平成10〜12)年にかけて、冷房装置の更新工事が行われ、A・B車は25,000kcal/h、C車は10,500kcal/hのものが搭載されている。
新旧番号一覧
広電 / 西鉄(→広電) / 改造年
3001ACB /1204A・1204B・1208A / 昭和54
3002ACB /1209A・1209B・1207A / 昭和54
3003ACB /1206A・1206B・1203A / 昭和55
3004ACB /1201A・1202B・1202A / 昭和55
3005ACB /1101A・1101B・1102A / 昭和56
3006ACB /1201A・1102B・1203B / 昭和56
3007ACB /1305A(→広電1305A・昭和51)・1207B・1305B(→広電1305B・昭和51) / 昭和56
3008ACB /1306A(→広電1306A・昭和51)・1208B・1306B(→広電1306B・昭和51) / 昭和57

3000形(3003A+C+B)
冷房装置更新後。
2002年7月13日 胡町にて

3000形(3003A+C+B)
冷房化後の姿。後に上写真のように冷房装置が更新された。
1982年8月5日 原爆ドーム前にて