岳南鉄道は静岡県の東海道本線吉原駅と岳南江尾駅を結ぶ9.2kmの路線である。
1948(昭和23)年12月15日に創立し、翌1949(昭和24)年11月18日に鈴川(現吉原)-吉原本町間が開業。路線免許は駿豆鉄道(現伊豆箱根鉄道)が取得したものである。さらに1950(昭和25)年4月18日に吉原本町-吉原(現本吉原)間、1951(昭和26)年12月20日に本吉原-岳南富士岡間と徐々に路線を延ばし、1953(昭和28)年1月20日に岳南富士岡-岳南江尾間が開業した。1956(昭和31)年の国鉄鈴川駅の吉原駅への改称に伴って、岳南鉄道も鈴川→吉原、吉原→本吉原と改称した。
もともと同社は富士山麓の製紙工場への貨物輸送を主目的とし、現在でも輸送量は大幅に減少したものの、貨物輸送を行う貴重な私鉄である。旅客車両は、かつて木造車を鋼体化した日車標準車体グループと旧小田急電鉄の車両が活躍していたが、1981(昭和56)年に元東急5000系に全面置換えとなった。さらに1996(平成8)年からは元京王電鉄3000系への置換えが進み、両運転台の7000形と片運転台の8000系に置き換えられた。

岳南鉄道モハ5002とED29 1
2003年8月21日 岳南富士岡駅にて