オイルショック直後の乗客増対応として、1975・80(昭和50・55)年に東京急行電鉄からデハ3700形15両、クハ3750形5両、クハ3670形1両を譲り受けたものである。
デハ3700形・クハ3750形は1948(昭和23)年に運輸省規格形電車として、川崎車輛で新製されたもので、車体長17m、全室運転台で、将来の1500V昇圧を考慮した設計となった。台車はKS-33。1952(昭和27)年から昇圧工事および連結面の貫通化が行われ、1954(昭和29)年から偶数車については前面も貫通化改造し、その後Mc車全車に施工された。1961〜64(昭和36〜39)年に更新工事が行われ、側窓高さの拡大、アルミサッシ化などが行われ、さらに主制御器、MGも交換された。目蒲線などで活躍した後、名古屋鉄道に譲渡された。
クハ3670形は1948〜51(昭和23〜26)年に戦災による国鉄払下車9両を改造したものである。1980(昭和55)年に名鉄に譲渡された1両はクハ3671で、元国鉄モハ50062。種車の構体をそのまま利用したが、1961(昭和36)年に更新工事が行われ、デハ3550形タイプのノーシル・ノーヘッダーの車体を新製した。
名鉄ではデハ3701〜3712・3714・3715がモ3881〜3892・モ3894・モ3893、クハ3751〜3755がク2881〜2885、デハ3713がク2886、クハ3671がク2887となった。Mc−Mc−Tcの3両編成を組む上でクハが不足したため、デハ3713は方転の上でTc化された。その他は前照灯や尾灯の変更、方向板・種別板受けが取付けられた程度で大きな改造は行われていない。
3扉ロングシートで、通勤輸送に活躍したが、6000系の増備にり1981〜85(昭和56〜60)年に廃車となって形式消滅した。
廃車後KS-33台車はAL・HL車の旧式台車振替に活用されている。

ク2882他3連
先頭のク2882は元東急クハ3752で、非貫通形。
1981年8月11日 栄生駅にて

ク2886他3連
ク2886は東急デハ3713を電装解除の上方転したものであるため、貫通形となっていた。
1982年7月15日 栄生駅にて

ク2887他3連
ク2887は元東急クハ3671で貫通形。3880系の中では唯一ノーシル・ノーヘッダーであった。
1982年7月15日 栄生駅にて