ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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小田急電鉄50000形


概説

10000形置換え用として2004・05(平成16・17)年に日本車輛製造で10両編成2本が製造された。 ロマンスカーの伝統である展望席と連節構造が復活し、7000形などと異なり、1両少ない10車体連節となった。愛称は「VSE」(Vault Super Express=ヴォールトスーパーエクスプレス)で、「ヴォールト」はドーム型天井、天空、空間を表す。

10両編成全電動車で、前後の5両単位が対称となる車両構成である。先頭車には16席の展望席を設け、3号車にはコンパートメント形式の「サルーン」、3・8号車には「ロマンスカーカフェ」と喫煙ブース(2007年3月にロマンスカー禁煙化により使用停止)が設置された。

車体はアルミダブルスキン構造(先頭部はシングルスキン)で、塗色はシルキーホワイトを基本として、バーミリオン・ストリームの帯を配している。 側窓は連続窓とし、側扉はプラグドアで各車片側1ヵ所設置されている。客室内は高さ2.55mのドーム型天井で、パンタグラフを装備する3・8号車は天井が低いが天窓を付けている。床面はカーペット敷きを基本とするが、一部は木質系である。

制御方式はVVVFインバータ制御で、主電動機は全密閉式として騒音を低下させている。乗り心地向上のため、車体傾斜装置、操舵制御用ダンパといった新技術を採用した。台車は先頭台車が付随台車で車輪直径が762mmのND-736T、中間電動台車がND-735で車輪直径862mm、M5・M6間の付随台車がND-735Tである。

小田急のフラッグシップモデルとして活躍してきたが、特殊な構造、技術を用いていることから主要機器更新は見送られ、2022(令和4)年3月ダイヤ改正前の3月11日限りで定期運用を終了した。以降は団体臨時列車などに使用されたが、2023(令和5)年9月に第2編成が運行終了、同年12月を以て第1編成も運行終了して引退となる。

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デハ50001・デハ50002

新宿方10号車の制御電動車(M1c)。床下にCPを装備する。車掌室を設置しており、定員48名。

小田急電鉄デハ50901

デハ50901・デハ50902

箱根湯本方1号車の制御電動車(M10c)。床下にCPを装備する。M1c車に準じており、定員48名。
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2004.12新製
2013年4月30日 経堂駅にて

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デハ50101・デハ50102

9号車の中間電動車(M2)。床下に制御装置を装備する。定員40名。

小田急電鉄デハ50801

デハ50801・デハ50802

2号車の中間電動車(M9)。床下に制御装置を装備する。定員40名。
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2004.12新製
2013年4月30日 経堂駅にて 

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デハ50301・デハ50302

7号車の中間電動車(M4)。床下に制御装置を装備する。定員40名。

小田急電鉄デハ50801

デハ50601・デハ50602

4号車の中間電動車(M7)。M9車などに準じており、床下に制御装置を装備する。定員40名。
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2004.12新製
2013年4月30日 経堂駅にて 

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デハ50201・デハ50202

8号車の中間電動車(M3)。屋根上にパンタグラフ2基、床下に蓄電池を装備する。車椅子対応座席、カフェ、喫煙ブース(後に使用停止)、便・洗面所を設置している。定員10名。

小田急電鉄デハ50701

デハ50701・デハ50702

3号車の中間電動車(M8)。機器類はM3車に準じており、屋根上にパンタグラフ2基、床下に蓄電池を装備する。室内はコンパートメント方式の「サルーン」(12席)、喫煙ブース(後に使用停止)、カフェ。便・洗面所が設置されている。
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2004.12新製
2013年4月30日 経堂駅にて 

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デハ50401・デハ50402

6号車の中間電動車(M5)。床下にSIVを装備している。車体はM2・M4と同一。定員40名。

小田急電鉄デハ50502

デハ50501・デハ50502

5号車の中間電動車(M6)。床下にSIV、CPを装備する。車体はM7・M9と同一仕様。定員40名。
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2005.2新製
2013年4月30日 経堂駅にて 

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