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215系近郊形直流電車


概説

 国鉄では増収策の一環として、優等列車の回送列車を活用した定員制通勤列車「ホームライナー」を運行し、通勤客から好評を得ていた。また、回送列車の活用以外にも、東海道線東京口の遠距離通勤客輸送に対応するため、1986(昭和61)11月ダイヤ改正で185系を使用した「湘南ライナー」が登場し、民営化後も運行が継続されていたが、185系では増えつつある需要に対応するには限界があった。
 そこで、JR東日本は東海道線の通勤ライナー列車用として、2階建て(ダブルデッカー)構造の電車を新製することになり、1992(平成4)年に登場したのが215系で、1992・93(平成4・5)年に10両編成4本計40両が新製された。
 車体は211系グリーン車を基本とした軽量ステンレス車体で、両端の制御電動車以外をすべて2階建て構造として、座席定員の増加を図っている。また、パンタグラフ折り畳み高さを3,980mmとして中央線高尾以西への乗り入れも可能としている。車体配色は「ジェントル&ノーブル」を基本コンセプトとして、幕板部を緑かがったベージュ、扉部分をあずき色とし、先頭部は白色、窓回りはグレーとしている。客室内は普通車が片持ち式セパレートタイプのボックスシート、グリーン車は回転式リクライニングシートとなっている。普通車には各室とも荷物棚が設置されているが、グリーン車は平屋部分にのみ設置されている。運転台は253系に準じた機器配置である。
 編成は10両編成が基本で、先頭車と2両目を電動車としたほかは、中間の6両は全て付随車とし、グリーン車も2両連結している。将来の15両編成化も考慮されていたが、結局実現には至らなかった。なお、本系列の製作にあたっては、常磐線に1991(平成3)年に投入されていた2階建て構造の試作車クハ415-1901の使用実績が反映されている。
 性能は211系を基本とした界磁添加励磁制御で、主電動機も同一のMT61であるが、最弱界磁率を30%として最高運転速度を120km/hに向上させており、台車にはヨーダンバを設けている。また、補助電源装置は211系ではMGであったが、SIVに変更されている。
 1993(平成5)年に新製された2次車では、東京地下駅への乗入を考慮してATCが装備され、3・8号車のサハ215形にATC用速度発電機が設置されて3号車が200番代、8号車が100番代に区分されている。なお、第1編成にも後にATCが装備されている。
 1992(平成4)年に第1編成10両が田町に配置され、「湘南ライナー」および快速「アクティー」として運転を開始。翌1993(平成5)年に2次車が新製されると、「湘南新宿ライナー」、行楽シーズンの土休日に運転される「ホリデー快速ビューやまなし」などにも使用されるようになった。その後は快速「アクティーからは撤退し、湘南新宿ラインで運用された(後に撤退)。
 田町に配置されたが、田町車両センター廃止に伴い国府津に転属、2014年3月現在では「おはようライナー新宿」、「湘南ライナー」のほか、臨時列車「ホリデー快速ビューやまなし」に使用されている。

クモハ215-2

クモハ215-1~4

1号車(小田原方)に連結される制御電動車で、モハ214形0番代とユニットを組む。パンタグラフ(PS24)、SIVおよびCPを搭載。冷房装置は屋根上にAU714を2基搭載する。定員64名。台車は本系列の電動車に共通するDT50C。
215系の制御電動車は、階下は機器室とし、台枠は一般の車両と同様にフラットな構造となっており、床下に電気機器が搭載されている。
クモハ215-2(東チタ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2007年3月24日 甲府駅にて

クモハ215-104

クモハ215-101~104

10号車(東京方)に連結される制御電動車で、クモハ215形0番代を方転させた構造である。モハ214形100番代とユニットを組む。
クモハ215-104(横コツ)拡大画像を見る
平成5.11新製
2014年3月29日 甲府駅にて

モハ214-2

モハ214-1~4

2号車に連結される中間電動車で、クモハ215形0番代とユニットを組む。定員120名。215系の中間車はすべて2階建て構造となっている。写真は1・3位側を示す。
モハ214-2(東チタ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2007年3月24日 甲府駅にて

モハ214-2

4・2位側を示す。
モハ214-2(東チタ)拡大画像を見る
2007年3月24日 甲府駅にて

モハ214-103

モハ214-101~104

9号車に連結される中間電動車で、クモハ215形100番代とユニットを組む。モハ214形0番代を方転させた構造である。
モハ214-103(横コツ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2014年7月20日 小淵沢駅にて

サロ215-2

サロ215-1~4

5号車に連結されるグリーン車で、便・洗面所を設置。台車は本系列付随車に共通するTR241Aで、定員90名。写真は3・1位側を示す。窓のない便・洗面所部分には「the double decker liner」のロゴが貼られている。
サロ215-2(東チタ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2007年3月24日 甲府駅にて

サロ215-3

写真は4・2位側を示す。
サロ215-3(横コツ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2014年7月20日 小淵沢駅にて

サロ214-2

サロ214-1~4

4号車に連結されるグリーン車。車掌室を設置しており、定員90名。写真は1・3位側を示す。
サロ214-2(東チタ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2007年3月24日 甲府駅にて

サロ214-3

写真は2・4位側を示す。
サロ214-3(横コツ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2014年7月20日 小淵沢駅にて

サハ215-1

サハ215-1・2

8・3号車に連結される付随車。便所が設置されているが、洗面所はグリーン車に比べて簡素化された代わりに、男子用小便所も設置されている。定員111名。
サハ215-1(東チタ)拡大画像を見る
平成4.3新製
2012年10月7日 市川駅にて

サハ215-102

サハ215-101~103

1993(平成5)年に増備されたNL2編成以降は、ATCが装備されてサハ215形にATC用速度発電機が取付けられた。また、それに伴いジャンパ栓が新設されたため、8号車のサハ215形は100番代に区分された。8・9・10号車が3両でユニットを組む形となっている。
サハ215-102(横コツ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2014年7月20日 小淵沢駅にて

サハ215-201

サハ215-201~203

サハ215形100番代と同様の理由で 1993(平成5)年に増備されたNL2編成以降は、3号車のサハ215形が200番代に区分され、1・2・3号車が3両でユニットを組む形となっている。
サハ215-201(東チタ)拡大画像を見る
平成5.10新製
2007年3月24日 甲府駅にて

サハ214-7

サハ214-1~8

7・6号車に:連結される付随車。便所なしで、定員120名。 
サハ214-7(横コツ)拡大画像を見る
2014年8月9日 甲府駅にて

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