485系特急形交直流電車|モヤ484形(訓練車)
概説
JR東日本において、列車異常、故障時の乗務員取扱い訓練の充実を図るために、専用の「訓練車」を用意することになった。1990(平成2)年度から各系列から改造が行われ、485系としては1991(平成3)年にモハ484-60・61を種車としてモヤ484-1・2の2両が改造された。
座席の一部を撤去し、暖房機を側壁に移設、テーブル、椅子、モニター装置などを設置している。
4両編成で、当車のみが事業用車の形式となり、編成を組むクハ481形とモハ485形は改番されていないが、全車とも「訓練車」の標記を車号の上に設け、白帯2本を巻いて一般車と区別した。
1は青森、2は勝田に配置されたが、1は2005(平成17)年に廃車、2も2007(平成19)年に廃車となって形式消滅した。2はモハ484-61に復元の上、クハ481形ともに2007(平成19)年10月開館の鉄道博物館(さいたま市)に保存された。
モヤ484-1・2
モハ484形を改造したため、主変圧器、主整流器などの交流機器をもつ。PS16Hパンタグラフを2基装備し、冷房装置は屋根上にAU12を3基、車内にAU41を3基装備する。台車はDT32A。
モヤ484-2(水カツ)
モハ484-61 1972.2新製→モヤ484-2 1991.3改造→2007.7廃車
2007年2月17日 新治駅にて