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485系特急形交直流電車|「リゾートエクスプレスゆう」


概説(登場時)

 JR東日本水戸支社では、国鉄時代に改造されたスロ81系お座敷客車「ふれあい」がジョイフルトレインとして引き続き使用されていたが、1990年代になると老朽化も目立ってきたため、代替車両として特急形電車のグリーン車を種車として1991(平成2)年に改造されたのが「リゾートエクスプレスゆう」である。種車からは空気ブレーキ装置、MG・CP、連結器などの一部部品が再利用されたが、車体は鋼製のものが新製された。制御装置などは485系の廃車発生品が使用された。
 基本コンセプトを「ニューシンボル(首都圏のジョイフルトレインの代表)」、エクステリアコンセプトを「ソフト&スムーズ(流れるような車両)」、インテリアコンセプトは「コンフォートクオリティ(快適さの質へのこだわり)」として設計された。
 6号車からMscM'sTsMsM'sTscの4M2T6両編成である。耐寒耐雪構造、耐雪ブレーキ装備、横軽対策施工、パンタグラフ取付部低屋根化により、電化区間であれば全て自力走行可能としている。
 先頭車の1・6号車は低床運転台で、運転室後部に展望室を設けている。客室内はフリーストップ式リクライニングシートを2人用と1人用を千鳥配置として、向きを変えることにより2~6人用に組み合わせることができる。通路は片側に設けたため、航空機タイプのハットラック式荷棚も片側のみとしている。
 中間電動車の2・3・5号車は先頭車と同じ構造の腰掛を2人用1列、1人用1列の配置としてハットラック式荷棚は両側に設けられている。
 4号車は定員外のイベント車両で、約半分のスペースをディスコをイメージしたイベントフロアとし、残り半分をハイデッカー構造として10席のリクライニングシートと折りたたみ式サイドテーブルを設けている。
 1991(平成3)年5月より運転を開始し、団体臨時列車および多客期の臨時列車にも使用され、専用の電源車マニ50 2186も用意されて水戸支社管内の水郡線などの非電化路線においても入線を可能としている。

お座敷車化改造

 「リゾートエクスプレスゆう」は欧風電車として登場したが、団体輸送のニーズがお座敷志向へと変化するのに伴って、稼働率が落ちていたため、1998(平成10)年にお座敷車化改造された。
 従来の先頭車の展望室と、4号車のイベントカーはそのまま残され、他は全室高床構造の畳敷きに改装された。構体は客室にモニタ追加のための中間取付台設置とスポットクーラー撤去のため天井構体が変更された程度で、極力大掛かりな改造は行われなかった。
 客室内は4人用の座卓と座椅子が配置され、中間電動車には前後位にモニタ装置、全車後位側にカラオケ装置、4号車以外の後位側に冷蔵ケース、4号車以外の出入台側に下駄箱が設置された。便・洗面所についてもリニューアルされた。
 塗色やシンボルマーク、愛称は改造前と同様である。

クモロ485-2

クモロ485-2

奇数向(青森方)の制御電動車(Msc)で、6号車に連結される。モロ484-2とユニットを組む。サロ189-5を種車としている。3位側に洗面所と小便所、4位側に洋式便所を設置している。定員は登場時21名で、お座敷車化改造後は20名。運転室後部の片側4人掛けの展望室は欧風電車時代と変わらない。冷房装置はAU711を2基搭載。台車はDT54D。
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サロ189-5 昭和50.6新製→クモロ485-2 平成3.3改造→平成10.9お座敷車化改造
2012年3月10日 いわき駅にて

クモロ485-2

11・3位側を示す。
クモロ485-2(水カツ)拡大画像を見る
2016年7月17日 八王子駅にて

モロ485-1

モロ485-1

3号車に連結される中間電動車(Ms)で、モロ484-3とユニットを組む。種車はサロ189-6、写真手前4位側は多目的室で、3位側に業務室を有する。登場時の定員は33名で、お座敷車化改造後は28名となった。
モロ485-1(水カツ)拡大画像を見る
サロ189-6 昭和50.6新製→モロ485-1 平成3.3改造→平成10.9お座敷車化改造
2015年5月4日 銚子駅にて

モロ485-1

1・3位側を示す。
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2008年1月5日 勝田駅にて

モロ484-2

モロ484-2・3

5・2号車に連結される中間電動車(M's)。種車はサロ189-7・8。パンタグラフ(PS26系)および主変圧器、主整流器などの交流機器を搭載する。パンタグラフ取付部は低屋根となっており、中央本線の小断面トンネル区間にも乗入れ可能である。登場時の定員は39名で、お座敷車化改造後は32名となった。
モロ484-2(水カツ)拡大画像を見る
サロ189-7 昭和50.7新製→モロ484-2 平成3.3改造→平成10.9お座敷車化改造
2012年3月10日 いわき駅にて

モロ484-2

モロ484-3は戸袋部分の塗り分けがモロ484-2と異なる程度である。
モロ484-3(水カツ)拡大画像を見る
サロ189-8 昭和50.11新製→モロ484-3 平成3.3改造→平成10.9お座敷車化改造
2015年5月4日 銚子駅にて

モロ484-2

1・3位側を示す。
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2016年7月17日 八王子駅にて

モロ484-3

モロ484-3の 1・3位側を示す。
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2016年7月17日 八王子駅にて

クロ484-2

クロ484-2

1号車に連結される偶数向き(上野方)の制御車で、車体や客室内の設備等は奇数向きの6号車クモロ485-2に準じ、3位側に洗面所と小便所、4位側に洋式便所を設置している。種車はサロ183-1008。定員は登場時21名で、お座敷車化改造後は20名。MG・CPを搭載し、台車はTR69Hとなっている。
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サロ183-1008 昭和51.1新製→クロ484-2 平成3.3改造→平成10.9お座敷車化改造
2015年5月4日 銚子駅にて

クロ484-2

2・4位側を示す。
クロ484-2(水カツ)拡大画像を見る
2008年1月5日 勝田駅にて

サロ485-1

サロ485-1

4号車に連結される付随車のイベント車(Ts)で、種車はサロ481-1002。全体をフリースペースとして、前位側はハイデッカー構造のドーム展望室として10席のリクライニングシートと折りたたみ式のサイドテーブルを設置。照明設備は足元のみとして夜空を眺めながらのムードある旅を演出できるようにしている。イベントフロアにはバーカウンタ、AVコントロールステーション、スクリーンを設置。両壁に5席ずつの折りたたみ式椅子を取付けている。
お座敷車化改造後も、このイベント車については従来のままとなった。
写真は4・2位側を示す。
サロ485-1(水カツ)拡大画像を見る
サロ481-1002 昭和51.2新製→サロ485-1 平成3.3改造→平成10.9お座敷車化改造
2016年7月17日 八王子駅にて

サロ485-1

1・3位側を示す。写真手前は機器室となっている。
サロ485-1(水カツ)拡大画像を見る
2016年7月17日 八王子駅にて

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