485系特急形交直流電車|「宴」
概説
JR東日本の
お座敷電車「宴(うたげ)」
は、JR東日本のお座敷列車としては初の交直流電車で、1994(平成6)年に485系0番代を種車として改造された。
全車グリーン車の6両編成で、中間車4両が電動車となっている。ATC専用区間以外であればすべての電化区間を走行可能である。
1号車からクロ484-3(旧クハ481-22)、モロ484-5(旧モハ484-37)、モロ485-3(旧モハ485-37)、モロ484-4(旧モハ484-56)、モロ485-2(旧モハ485-56)、クロ485-1(旧クハ481-25)で、それぞれ「いこい」、「ろばた」、「はなやぎ」、「にぎわい」、「ほほえみ」、「へいあん」の愛称が付いている。先頭車は曲面ガラスを用いた丸みを帯びた非貫通形で、前照灯と尾灯は上部に取り付けられている。車内は掘りごたつ式で、中間車にはソファーを配置したミーティング室がある。冷房装置はAU714を2基搭載、モロ484のパンタグラフはPS26A、台車は電動車がDT32H、制御車がTR69Hとなっている。
小山車両センターに配置されていたが、2015(平成27)年3月に高崎に転属、引き続き団体臨時列車に使用されている。
モロ485-2
5号車に連結されるMs車。台車はDT32E、定員28名。冷房装置はAU714を2基搭載している。写真は1・3位側を示す。前位側に更衣室、後位側に休憩室が設置されている。
モロ485-2(宮ヤマ)
モハ485-56 1971.12新製→モロ485-2 1994.4改造
2009年7月26日 高崎駅にて
モロ485-3
3号車に連結されるMs車。モロ485-2と異なり、洋式、男子用小便所、洗面所が前位側に設置されているため、3・1側は写真のようにロゴ横の窓がない点が外観上異なる。
モロ485-3(宮ヤマ)
モハ485-37 1970.7新製→モロ485-3 1994.5改造
2009年7月26日 高崎駅にて
写真は2・4位側を示す。
モロ485-3(宮ヤマ)
モハ485-37 1970.7新製→モロ485-3 1994.5改造
2016年3月13日 郡山駅にて
モロ484-4・5
4・2号車に連結されるM's車。台車はDT32E、定員24名。パンタグラフ(PS26A)を屋根上に1基装備し、取付部分は低屋根となっている。M's車は出入口は後位側にあり、客室内は掘りごたつ式とはなっていない。冷房装置はAU714を2基搭載している。前位側に休憩室を設置し、その部分は大窓となっている。写真は2・4位側を示す。
モロ484-4(高タカ)
モハ484-56 1971.12新製→モロ484-4 1994.4改造
2016年3月13日 郡山駅にて
写真は1・3位側を示す。
モロ484-5(宮ヤマ)
モハ484-37 1970.7新製→モロ484-4 1994.5改造
2009年7月26日 高崎駅にて
クロ485-1
6号車に連結されるTsc車で、床下に160kVAのMGとCPを搭載。台車はTR69H。洋式、男子用小便所、洗面所が設置されており、定員24名。前位寄りの大窓部分は展望室。冷房装置はAU714を2基搭載している。
クロ485-1(高タカ)
クハ481-25 1965.8新製→クロ485-1 1994.4改造
2016年3月13日 郡山駅にて
写真は1・3位側を示す。
クロ485-1(宮ヤマ)
2009年7月26日 高崎駅にて
クロ484-3
1号車に連結されるT'sc車で、床下に160kVAのMGとCPを搭載。台車はTR69H。室内の構造は基本的にはクロ485-1と同じで、定員24名。冷房装置はAU714を2基搭載している。
クロ484-3(宮ヤマ)
クハ481-22 1965.6新製→クロ484-3 1994.4改造
2004年12月4日 尾久車両センターにて