115系近郊形直流電車|2000番代(新製車・山陽地区用)
概説
山陽(広島・下関)地区の新性能化に伴って新製投入されたグループで、115系1000番代と同様にシートピッチ改善車であるが、耐寒耐雪構造を一部簡略化している。
車体は1000番代を基本としているが、雪切室はなく、電動車の主電動機冷却風取入口を外妻と客室内に設置している。また、車端部はクロスシートとしている。台車はDT21B・TR62。
塗装は当初湘南色(緑色2号と黄かん色)であったが、後にクリーム1号に青20号帯の瀬戸内色に変更された。1999(平成11)年からは体質改善工事が開始され、通風器の撤去、側窓固定化、客室内転換クロスシート化などがなされ、塗装はクリーム色を基調とし、ブラウンと青の帯に改められた。その後2002(平成14)年度からは工事内容を内装関係を中心とした30N工事に変更された。2007(平成19)年9月30日現在では、下関所属車の一部に未施工車が残っている。
なお、1981(昭和56)年には身延線の新性能化に伴って、本グループが増備されたが、こちらは別ページにて紹介します。
モハ115-2001~2029
モハ114形2000番代とユニットを組む中間電動車。2・4位側を示す。
モハ115-2021(広ヒロ)
1978.6新製→2008.8 体質改善工事(30N)
1988年12月30日 下関駅にて
1・3位側を示す。塗装を瀬戸内色に変更した後のもので、写真の2015は2003(平成15)年に延命30N工事が施工され、クリーム色を基調としブラウンと青の帯に変更された。
モハ115-2015(広セキ)
1978.6新製→2003.6 体質改善工事(30N)
2003年2月1日 下関駅にて
モハ115形2000番代(体質改善工事40N)
JR西日本における体質改善工事40N改造車(想定寿命40年)を示す。張上げ屋根化、側窓の交換などイメージが一新された。
モハ115-2007(広ヒロ)
1978.3新製→1999.10 体質改善工事(40N)
2011年9月18日 広島駅にて
モハ115形2000番代(体質改善工事30N)
2002年以降の体質改善工事は、施工内容が変わり、コストダウン化が図られ、想定寿命30年の30Nとされた。客室内は座席が転換クロスシート化されたほか、外観上では通風器の撤去が目立つ。側扉の半自動扉スイッチが新設されている。
モハ115-2002(広セキ)
1978.3新製→2007.5 体質改善工事(30N)
2011年9月18日 廿日市駅にて
モハ114-2001~2029
115系2000番代のパンタグラフを持つ中間電動車(M')車で、定員120(座席72)名。冷房装置は屋根上にAU75Cを1基搭載する。パンタグラフはPS16。写真は2・4位側を示す。
モハ114-2013(広ヒロ)
1978.4新製→2008.12 体質改善工事(30N)
1988年12月29日 広島駅にて
モハ114形2000番代(体質改善工事40N)
モハ114-2003(広ヒロ)
1978.3新製→1999.1 体質改善工事(30N)
2002年7月13日 西条駅にて
モハ114形2000番代(体質改善工事30N)
モハ114-2002(広セキ)
1978.3新製→2007.5 体質改善工事(30N)
2011年9月18日 廿日市駅にて
クハ115-2001~2021
115系2000番代の偶数向制御車(Tc')で、便所付。定員112(座席62)名。
クハ115-2014(広ヒロ)
1978.6新製→2004.2 体質改善工事(30N)
1989年5月5日 岩国駅にて
クハ115形2000番代(体質改善工事40N)
クハ115-2005(広ヒロ)
1978.3新製→1999.7 体質改善工事(40N)
2002年7月13日 西条駅にて
クハ115形2000番代(体質改善工事30N)
クハ115-2011(広セキ)
1978.6新製→2002.6 体質改善工事(30N)
2011年9月18日 西条駅にて
クハ115-2101~2121
奇数向制御車(Tc)で、便所なし。定員114(座席65)名。
クハ115-2114(広ヒロ)
1978.6新製→2008.8 体質改善工事(30N)
1988年12月30日 下関駅にて
1・3位側を示す。
クハ115-2111(広セキ)
1978.6新製→2003.6 体質改善工事(30N)
2003年2月1日 下関駅にて
クハ115形2100番代(体質改善車)
クハ115-2117(広ヒロ)
1978.6新製→1999.7 体質改善工事(40N)
2011年9月18日 広島駅にて