103系通勤形直流電車|0番代|クモハ103形
概説
1965(昭和40)年に京浜東北線への103系投入時に登場した制御電動車で、1968(昭和43)年まで新製された。モハ103形を制御車にした設計で、パンタグラフ(PS16)、主制御器(CS20A、62以降はCS20C)、主抵抗器を装備している。台車はDT33、定員136(座席48)名。
クモハ103-1~155
写真の車両は、前面の通風口が塞がれ、窓周りが黒Hゴム化されているが、前照灯は原形で、非冷房である。
クモハ103-79(本ナラ)
1966.5新製→1995.9廃車
1988年3月21日 湊町駅にて
写真のクモハ103-48は、1989(平成元)年にクモハ103-5001に改造され、その後1993(平成5)年に再改造されて原番に復帰した。クモハ103形5000番代では唯一のクモハ103形からの改造車であった。1993(平成5)年以降は広島に転出して、クモハ103形0番代として最後まで残った1両である。
クモハ103-48(本ナラ)
1966.1新製→クモハ103-5001 1989.2改造→クモハ103-48 1993.4改造
1988年3月21日 湊町駅にて
JR東日本では踏切事故を教訓に103系では低窓車の前面強化工事が進められた。
クモハ103-66(横ナハ)
1966.6新製→1977.11冷房改造→1985.5特別保全工事→2006.4廃車
2005年4月3日 大川駅にて
京葉線、武蔵野線で運用されるクモハ103形はATS-P設置に伴い、運行番号表示窓を埋め込み、前面助士席側窓内に設置するようになった。
クモハ103-146(千ケヨ)
1968.3新製→1978.2冷房改造→1989.3車両更新工事→2004.7廃車
2004年6月26日 市川大野駅にて
写真はJR西日本の改造車で、前面のHゴムが押さえ金支持になり、スカートが取付けられている。
クモハ103-109(大ヒネ)
1967.3新製→1980.2冷房改造→1986.7特別保全工事→2008.4廃車
2007年9月30日 日根野電車区鳳派出にて
同じくJR西日本の改造車であるが、戸袋窓が埋められている。
クモハ103-129(大ヒネ)
1967.3新製→1976.7冷房改造→1984.2特別保全工事→1989.10延命NA工事→2008.6廃車
2007年9月30日 日根野電車区鳳派出にて