103系通勤形直流電車|0番代|改造車
クモハ103-2501~2515
クモハ103形5000番代(後述)のうち、クモハ103-5002~5016の自動解結装置を1993~95(平成5~7)年に撤去したものである。このうち9両は1997・98(平成9・10)
年に播但線電化用リニューアル車に改造されてクモハ103-3501~3509となり、2501~2505・2507が2500番代として残った。
写真は非ユニット窓の車両を種車としたもの。
クモハ103-2502(広ヒロ)
モハ103-249 1970.2新製→クモハ103-5003 1988.11改造・冷房改造併施→1990.3延命N工事→クモハ103-2502 1993.4改造
2011年9月19日 廿日市駅にて
写真は種車がユニット窓のモハ103形からの改造車。
クモハ103-2505(大ヒネ)
モハ103-304 1972.3新製→1982.11冷房改造→クモハ103-5006 1992.3改造→クモハ103-2505 1994.12改造
2007年9月30日 日根野電車区鳳派出にて
クモハ103-2504は本グループで唯一の体質改善工事施工車である。
クモハ103-2504(大ヒネ)
モハ103-295 1972.3新製→1987.6冷房改造・特別保全工事→クモハ103-5005 1989.2改造→クモハ103-2504 1995.4改造→平成--体質改善工事
2007年9月30日 鳳駅にて
クモハ103-5001~5016
JR西日本片町線の木津-長尾間の電化開業の際、3両編成で運転して編成の分割が容易にできるようにすることになり、1988・89(昭和63・平成元)年にモハ103形を先頭車化して自動解結装置取付を行ったもので、5001のみクモハ103-48の改造車である。モハ103の改造車も種車により、非ユニット窓とユニット窓のものが存在した。片町線の長編成・207系化により、1993~95(平成5~7)年に全車自動解結装置を撤去して、5001はクモハ103-48に復帰、5002~5016の15両もクモハ103-2501~2515となっている。写真はユニット窓のモハ103形を種車としたもの。
クモハ103-5012(本ヨト)
モハ103-727 1979.7新製→クモハ103-5012 1989.3改造→クモハ103-2511 1994.5改造→クモハ103-3505 1998.2改造
1991年1月2日 田辺駅にて
モハ102-5001~5013
片町線長尾-木津間電化開業に伴い、1989(平成元)年から松井山手で分割併合作業を行い、乗客の少ない区間は3両編成で運転されることになったが、1990(平成2)年からは4両編成が直通することになり、解結位置が変更されたのに伴ってモハ102形0番代(395・450・459・590・635・638・640・654・882・884・2026・2028・2041)を種車として1989・90(平成1・2)年に改造された。連結側には電気連結器を装備し、貫通扉は閉鎖されてふさぎ板が取り付けられた。1993~95(平成5~7)年までに全車原番復帰して区分消滅した。
クハ103-2001~2004
関西線103系の編成短縮に伴い、1986(昭和61)年に101系のクハ100-92・35・31・60を103系のTc車に改造したもので、運転台とジャンパ栓などが変更されている。偶数向専用車で、種車の関係から台車は2001・2004はTR64、2002・2003はDT21Tとなっている。1992(平成4)年に4両とも廃車となり、区分消滅した。
クハ103-2002(本ナラ)
クハ100-35 1964.8新製→クハ103-2002 1986.10改造→1992.3廃車
1988年3月21日 湊町駅にて
クハ103-2051・2052
阪和線用に1986(昭和61)年にクハ101-78・83を103系のTc車に改造したもので、2000番代と同様の改造を受けたが、こちらは奇数向固定使用となっている。台車はTR64。阪和線から東海道線に転属して使用されたが、1991・92(平成3・4)年に2廃車となって区分消滅した。
クハ103-2052(本アカ)
クハ101-78 1968.2新製→クハ103-2052 1986.8改造→1992.11廃車
1991年1月4日 京都駅にて
クハ103-2501~2504
1988(昭和63)年3月ダイヤ改正における関西線の単編成化・輸送力増強用にモハ102-387・388・397・398を電装解除して先頭車化改造したもので、偶数向固定使用となっている。写真の2502は側面の主電動機冷却風取入口が残存している。新設運転台は、低運転台シールドビーム2灯のものが取り付けられた。後に冷房改造されたが、1997(平成9)年に全車廃車となって区分消滅した。
クハ103-2502(本ナラ)
モハ102-388 1969.8新製→クハ103-2502 1988.2改造→1991.7冷房改造・延命N工事→1997.4廃車
1989年1月14日 奈良駅にて
写真の2503は前面のHゴムが黒色で、側面の主電動機冷却風取入口は埋め込まれている。
クハ103-2503(本ナラ)
モハ102-397 1970.1新製→クハ103-2503 1988.1改造→1990.9冷房改造・延命N工事→1997.4廃車
1988年3月21日 湊町駅にて
クハ103形2500番代は1990・91(平成2・3)年に全車冷房改造され、屋根上にWAU102が3基搭載された。
クハ103-2504(本ナラ)
モハ102-398 1970.1新製→クハ103-2504 1988.2改造→1990.5冷房改造・延命N工事→1997.4廃車
1991年1月2日 奈良駅にて
クハ103-2551~2553
こちらも1988(昭和63)年に関西線用としてモハ103-233・242・243を電装解除・先頭車化改造したもので、奇数向専用。側面の冷却風取入口や屋根上の踏み板が残っていた。2006(平成18)年に全車廃車となり、区分消滅した。
クハ103-2551(本ナラ)
モハ103-233 1969.8新製→クハ103-2551 1988.2改造→1991.3冷房改造・延命N工事→2006.2廃車
1989年1月14日 奈良駅にて
冷房改造後の姿。さらに後年の改造で戸袋窓の閉鎖やスカートの設置が行われている。
クハ103-2553(大ナラ)
モハ103-243 1970.1新製→クハ103-2553 1988.2改造→1990.11冷房改造・延命N工事→2006.3廃車
2005年7月17日 王寺駅にて
サハ103-701~780
サハ101形を103系のT車に改造したもので、1973~86(昭和48~61)年にかけて改造が行われ、ジャンパ栓の変更などがなされている。751~767は冷房改造も同時に行われているが、768~772、777~780はサハ101形冷房改造車からの改造、773~776は非冷房車となっている。サハ101形からの改造車は、種車により行先表示器の有無がある。
サハ103-767(東ナハ)
サハ101-107 1963.6新製→サハ103-767 1978.5改造・冷房改造併施→1990.12廃車
1989年2月23日 府中本町駅にて
上述の通り、サハ103-773~776は非冷房のまま改造されている。
サハ103-776(東トタ)
サハ101-128 1967.11新製→1985.3改造→1990.10廃車
1990年3月18日 拝島駅にて
サハ103-801~803
超多段制御試作車モハ103-912・911・913を電装解除してT車化したもので、1988(昭和63)年に改造された。
サハ103-801(東マト)
モハ103-912 1967.12新製→サハ103-801 1988.8改造→1989.5冷房改造→1991.6車両更新工事→2003.3廃車
2001年6月10日 我孫子駅にて
サハ103-804~806
超多段制御試作車モハ103-912とユニットを組んでいたモハ102-912と、モハ102-172・62を電装解除してT車化したもので、1988(昭和63)年に改造された。なお、モハ102-911・913はユニット替えを行い、そのまま使用されていた。
サハ103-804(東マト)
モハ102-912 1967.12新製→サハ103-804 1988.8改造→1989.5冷房改造→1991.6車両更新工事→2003.3廃車
2001年6月10日 我孫子駅にて
サハ103-2501
片町線の編成変更に伴い、1990(平成2)年にモハ103-232を電装解除してT車化したもの。このモハ103-232はユニット相手のモハ102-387がクハ103-2501へ改造されたために保留車となっていたもので、改造と当時に延命N工事、分散形WAU102による冷房改造も行われたが、2年後の1992(平成4)年に廃車となり、区分消滅した。
サハ103-2501(本ヨト)
モハ103-232 1969.8新製→サハ103-2501 1990.1改造→1992.6廃車
1991年1月2日 田辺駅にて
サハ102-1~13
1988・89(昭和63・平成元)年に片町線用としてサハ103形を方転、自動解結装置取付改造を行ったのがサハ102形5000番代であるが、直通編成の4両化に伴って解結位置が変更されたため、1989・90(平成元・2)年に自動解結を取り外してサハ102形0番代に再改造された。
2・3~6はサハ103-5002・5003~5006を種車とし、もともと非ユニット窓のサハ103-277・280・281・286・290を改造したものである。
2008(平成20)年までに全車廃車となり形式消滅した。
サハ102-4(本ヨト)
サハ103-281 1969.8新製→1985.5冷房改造→1987.9延命N工事→サハ102-5004 1989.2改造→サハ102-4 1989.12改造
1991年1月2日 田辺駅にて
サハ102形のうち、1・7~13はユニット窓である。
1989・90(平成元・2)年にサハ103-385・320・323・366・383・386・390・416を方転、自動解結装置取付改造を行ったサハ102-5001・5007~5013を1989・90(平成元・2)年に自動解結を取り外したもの。
サハ102-8(本ヨト)
サハ103-323 1972.3新製→1980.8冷房改造→サハ102-5008 1989.4改造→サハ102-8 1990.1改造
1991年1月2日 田辺駅にて
写真は後年、戸袋窓と妻面窓の閉鎖および延命N40工事が施工されたものを示す。
サハ102-12(大ヒネ)
サハ103-390 1975.7新製→サハ102-5012 1989.1改造→サハ102-12 1990.2改造→1996.9 延命N40工事→2007.9廃車
2007年6月10日 上野芝駅にて