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キハ11形一般形気動車


0番代

 JR東海の非電化地方交通線用一般形気動車で、国鉄より承継されたキハ58系の置換と、単行運転による輸送効率化のため、1989(平成元)年から製造された。コスト削減のため、新潟鐵工所製の軽快気動車を基本としているが、車体は17.5m(連結面間距離=最大長18m)となり、幅2.7mの普通鋼製である。ワンマン運転に対応するため、側出入口は両端に850mm幅の片開き扉を設置、押ボタン式の半自動扉としている。側窓は一段下降式で客室内はバケットタイプの腰掛によるセミクロスシートである。便所設備はなく、定員110(座席60)名。
 機関はキハ85系と同様にカミンズ製のC-DMF14HZA (330PS/2,000rpm) を1基搭載し、変速機は軽快気動車用のC-DW15を使用するため、出力を330PSに抑えている。台車は、C-DT58(動台車)、C-TR242(付随台車)である。冷房装置はC-AU29を屋根上に1基搭載する。
 ワンマン運転に対応するため、整理券発行機、運賃箱、運賃表示器、自動放送装置、バックミラーになどを取付け、保安装置としてEB装置(緊急列車停止装置)を備える。
 0番代は普通鋼製車体を持つ暖地向けグループで1989(平成元)年に10両が新潟鐵工所で製造された。伊勢に配置され、紀勢本線、参宮線、名松線で使用された。9は2007(平成19)年に落石事故により廃車、残りの9両も2015(平成27)年以降淘汰が進み、一部は海外(ミャンマー)に譲渡、2016(平成28)年に最後まで残っていた3・7・10の3両が廃車となって区分消滅した。

キハ11-1

キハ11-1~10

4・2位側を示す。スカートは後年、下方に延長改造されている。
キハ11-1(海イセ)拡大画像を見る
平成1.1新製→平成27.10廃車
2014年8月16日 一身田駅にて

キハ11-5

3・1位側を示す。
キハ11-5(海イセ)拡大画像を見る
平成1.1新製→平成27.10廃車
2014年8月16日 津駅にて

100番代

 寒地向けグループで、1989(平成元)年に23両が新潟鐵工所および自社名古屋工場で製造された。基本構造は0番代同様であるが、笛シャッタの取付け、扉付近の保温対策がなされている。
 美濃太田に配置され、高山本線(白川口以南)、太多線で運用された。107〜112は伊勢に転属し、0番代と共通運用となった。
 キハ25形の増備に伴い、2015(平成27)年3月改正を機に高山本線、太多線での定期運用を終了し、廃車が始まった。一方、101・104・105の3両は検査期限に余裕があったため、2015(平成27)年に伊勢に転属して107〜112とともに使用されたが、同年7月に定期運用を終了、9月までに運用を離脱し、0番代よりもひと足早く10月までに全車廃車となって区分消滅した。
 ミャンマー国鉄への譲渡のほか、国内ではひたちなか海浜鉄道に123が譲渡され、同社キハ11-5となった。

キハ11-101

キハ11-101~123

美濃太田所属車のバックミラーは、1・4位側が車体前面に取付けられている。また、2・3位側のミラーには着雪防止のためのカバーが取付けられている。(下のキハ11-104の写真参照)
キハ11-101(海ミオ)拡大画像を見る
平成1.1新製→平成27.8廃車
2014年8月24日 美濃太田駅にて

キハ11-104

キハ11-104(海ミオ)拡大画像を見る
平成1.1新製→平成27.8廃車
2014年8月24日 美濃太田駅にて

キハ11-109

伊勢に所属していた107〜112は、バックミラーが車体側面に取付けられている。
キハ11-109(海イセ)拡大画像を見る
平成1.2新製→平成27.10廃車
2015年3月29日 津駅にて

キハ11-112

伊勢所属112の2・4位側を示す。
キハ11-112(海イセ)拡大画像を見る
平成1.2新製→平成27.10廃車
2014年8月16日 津駅にて

東海交通事業キハ11形200番代(参考)

 キハ11形200番代は、JR東海の子会社である東海交通事業城北線全通に伴い、1993(平成7)年に同社が発注し新潟鐵工所にて4両製造されたもので、キハ11形100番代に準ずる。
 201・202は城北線で運用されるため、乗降口のステップと障害物検知装置を廃止、車体塗色も側面窓周りと前面前照灯周りにオレンジ色を巻いた独特のものとなっていた。
 202・203は城北線の線路使用料相殺のため、JR東海美濃太田運輸区に貸し出され、ステップ付き、100番代と同様の塗色、JRマークも付いており、共通運用となっていた。
 203・204は2015(平成27)年3月ダイヤ改正で運用を離脱し、ひたちなか海浜鉄道に譲渡されて同社キハ11-6・7となった。201・202もJR東海より譲渡されるキハ11形300番代へ置換えられてひたちなか海浜鉄道に譲渡された。

キハ11-203

キハ11-201~204

203・204はJR東海キハ11形100番代と同一仕様となっており、美濃太田に貸し出されてキハ11形100番代と共通運用に就いていた。
キハ11-203(海ミオ)拡大画像を見る
平成7.2新製→平成27廃車→ひたちなか海浜鉄道キハ11-6 平成27竣工
2014年1月4日 美濃太田駅にて

300番代

 キハ58系の置換えのため、紀勢本線・参宮線用として増備されたグループで、1999(平成11)年に6両が新潟鐵工所で製造された。
 車体は軽量ステンレス製となり、車体長は鋼製車の0・100番代と同じであるが、車体幅が0・100番代の2,700mmから2,800mmに、車体高(レール面上)が3,620mmから3,725mmに拡大された。前面は貫通扉の上部にも前照灯が2灯追加された。客室内は0・100番代同様に車体中央部にクロスシート、出入口付近をロングシートとしているが、クロスシートのシートピッチが拡大された。4位側には車椅子対応の大型便所が、便所の向かいには車椅子スペースが設置されている。定員110(座席46)名。側窓は熱線吸収ガラスとなり、高さ5cm、幅14cm拡大されている。遮光カーテンはロール式のプラインドに変更された。
 機関はC-DMF14HZB (350PS/2,000rpm)に、台車はボルスタレス式のC-DT64・C-TR252に変更された。
 伊勢に配置され、便所付きのため紀勢本線の長距離の運用にも就いた。2015(平成27)年にはキハ25形1500番代の登場により、7月いっぱいで紀勢本線の長距離運用が終了した。また、同年9月に301が廃車となり、東海交通事業に譲渡され、さらに302が2016(平成28)年に譲渡されて同線のキハ11形200番代を置き換えた。2016(平成28)年3月改正で紀勢本線亀山-多気間、参宮線の運用がなくなり、名松線で使用されている。 

キハ11-305

キハ11-301~306

写真は4・2位側を示す。
キハ11-305(海イセ)拡大画像を見る
平成11.3新製
2015年12月23日 津駅にて

キハ11-303

1・3位側を示す。
キハ11-303(海イセ)拡大画像を見る
平成11.3新製
2015年8月22日 一身田駅にて

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