キハ58系特急形気動車|キハ28形
0番代
本州用キハの1機関搭載車で、1961(昭和36)年から新製された。キハ27形と同様、機関はDMH17H、台車はDT22A(TR51A)で、定員84名となっている。
キハ28 1~203は1961~63(昭和36~38)年に新製された。先に登場した北海道向けキハ27形に準じているが、暖地向けのため客室側窓の高さが北海道向けより広くなっている。なお、後に他車への給電が可能な4VK発電装置を搭載する改造が行われたものについては、原番号+2000に改番された。
キハ28 1~203
キハ28 2101(福トカ)
キハ28 101 1962.6新製→キハ28 2101 1970.10改造→2002.10廃車
1986年2月27日 豊岡機関区にて
写真は2・4位側を示す。写真の車両は後年尾灯を外ハメ式に変更している。
キハ28 2022(秋カタ)
キハ28 22 1961.12新製→キハ28 2022 1971.10改造→1986.3廃車
1988年11月13日 土崎工場にて
写真はJR西日本小浜線で使用されていたキハ28 2159で、ペアを組むキハ58
574と共にアート特別塗装が施され、地域活性化イベント「若狭路博2003」と小浜線電化開業のPRを行っていた。
キハ28
2159(金ハマ)
キハ28 159 1963.1新製→キハ28 2159 1974.5改造→2003.9廃車
2002年12月22日 敦賀駅にて
300番代
キハ28 301~494は、1963~67(昭和38~42)年に新製された長大編成対応車で、引通し線の電圧降下、制御電流の容量制限、ブレーキ作動時間の遅延に対する改善がなされている。そのほか客用扉下部に小窓が取付けられ、出入台に通風器が増設されている。4VK発電装置搭載改造車は、原番号+2000に改番されている。
キハ28 301~494
キハ28 332(盛イチ)
1964.2新製→1987.2廃車
1988年8月28日 旧北上操車場にて
急行列車の廃止に伴っててローカル運用に就くようになったが、JR発足後は多くの車両が地域独自の塗色に改められた。写真は高岡色で、キハ58系一般形のうち最末期まで残った車両である。ワンマン化、車端部座席がロングシート化されている。
キハ28 2346(金タオ)
1964.4新製→キハ28 346 1972.7改造→平成2-.--廃車
2007年7月17日 富山駅にて
写真はJR西日本の広島色で、前面にJRマークを掲げている。
キハ28 2430(広クチ)
1965.12新製→キハ28 2430 1971.1改造→2003.10廃車
2003年2月1日 下関駅にて
500・1500番代
キハ28 501~504・1505~1510は寒地向けモデルチェンジ車で、1968(昭和43)年に新製された。前面窓がパノラミックウィンドウとなリ、スカートが取付けられた。さらに冷房準備工事がなされている。1505~1510はキロ58形への電源供給のため4Vk発電装置付きで、1971(昭和46)年度に2505~2510に改番された。
キハ28 501~504
キハ28 503(秋ヒロ)
1968.3新製→1995.3廃車
1988年11月21日 大館運転区にて
キハ28 2505~2510
キハ28 1505~1510を1971(昭和46)年度に改番したグループ。
キハ28 2510(金ハマ)
キハ28 1510 1968.4新製→キハ28 2510 昭和46年度改番→2003.9廃車
2002年12月21日 敦賀駅にて
800番代
キハ28 801~813は修学旅行用で、1962・63(昭和37・38)年に新製された。修学旅行用電車と異なり、定員は84名と変わりなく、通常は一般車として運用できるように必要最低限の設計変更にとどまっている。外部色は黄5号と朱色3号の塗り分けとなったが、後に他車と同様にクリーム色4号と赤11号に変更された。国鉄時代の1987(昭和62)年までに全車廃車となって区分消滅した。
キハ28 801~813
キハ28 808(秋カタ)
1963.2新製→1986.3廃車
1988年11月13日 土崎工場にて
1000番代
キハ28 1001~1024は1968(昭和43)年に新製された暖地向けのモデルチェンジ車で、後に全車冷房改造されてキハ28 3001~3024となった。
キハ28 1001~1024
キハ28 3016(福フチ)
キハ28 1016 1968.11新製→キハ28 3016 1971.6改造
1989年1月3日 豊岡駅にて
5500番代
キハ28 5501~5516はJR西日本姫新線・播但線用として1991・92(平成3・4)年にキハ28 2048・2068・2085・2088・2091・2096・2128・2163・2166・2169・2177・2317・2322・2327・2331をロングシートに改造したもので、1999(平成11)年までに全車廃車となり、区分消滅した。
6000番代
キハ28 6001・6002はJR西日本が急行「たかやま」用として、キハ28 3007・3008を1990・91(平成2・3)年にリクライニングシートに改造したもので、定員は64名となった。1999(平成11)年12月ダイヤ改正で、急行「たかやま」の特急「ひだ」への格上げに伴って、2002(平成14)年までに2両とも廃車となり、区分消滅した。
7000番代
九州地区の香椎線活性化用「アクアエクスプレス」として、1988(昭和63)年にキハ28 2445を改造したもの。2002(平成14)年に廃車となり、区分消滅した。
8000番代
九州地区向けに1987(昭和62)年にキハ28 2489を改造したジョイフルトレイン「Bun-Bun」で、1994(平成6)年に廃車となった。