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キハ58系特急形気動車|キハ27形


0番代

 北海道用のキハ58系として新製されたキハ27・56、キロ26の3形式は、耐寒・耐雪構造が強化され、側窓は二重窓となり、大きさが縦100mmほど小さくなっている。その他に機関・変速機オオイの取付け、空気笛へのシャッター取付けなどがなされている。
 キハ27形は北海道用のキハ車のうち、1機関付きの車両である。機関はDMH17H、台車はDT22A(TR51A)で、定員84名となっている。
 キハ27 1~56は1961・62(昭和36・37)年に新製された。1989(平成元)年までに全車廃車となって区分消滅した。

キハ27 36

キハ27 1~56

北海道用の1機関搭載車として1961・62(昭和36・37)年に新製された。
キハ27 36(旭アサ)拡大画像を見る
1962.4新製→1987.12廃車
1987年6月12日 旭川運転所にて

100番代

 キハ27 101~129は1963~67(昭和38~42)年に新製された長大編成対応車である。在来車における引通し線の電圧降下、制御電流の容量制限、ブレーキ作動時間の遅延といった問題に対する改善を図った。外観上はキハ27 1~と大差ないが、客用扉下部に丸窓が設けられている。122~124は1973(昭和48)年に和式車両キロ29 1~3に改造されたが、1999(平成11)年までに廃車となった。その他の車両も1993(平成5)年までに全車廃車となり、区分消滅した。

キハ27 128

キハ27 101~129

長大編成対応車
キハ27 128(釧クシ)拡大画像を見る
1967.5新製→1991.7廃車
1988年9月--日 釧路運転所にて

キハ27 126

キハ27 101~129

1・3位側を示す。
キハ27 126(札ナホ)拡大画像を見る
1967.4新製→1991.4廃車
1987年6月17日 小樽駅にて

200番代

 キハ27 201~217は1968(昭和43)年に新製されたモデルチェンジ車で、前面窓が曲面ガラス(パノラミックウィンドウ)となり、スカートが取付けられている。冷房準備工事も行われているが、北海道向けのキハは改造されることなく終わった。なお、1988(昭和63)年~1990(平成2)年にキハ27 210・217・203・208・201・207の6両が快速「ミッドナイト」用キハ27 501・502・551~554に改造された。キハ27 501・502はキロ182形から発生したリクライニングシートをバケット式に改造して取付け、551~554はカーペット車となった。その他の車両も1997(平成9)年までに全車廃車となり、区分消滅した。

キハ27 203

キハ27 201~217

モデルチェンジ車。
キハ27 203(札ナホ)拡大画像を見る
1968.3新製→キハ27 551 1988.6改造→2001.3廃車
1987年6月17日 小樽駅にて

500・550番代

 JR北海道において、函館-札幌間の夜行快速列車「ミッドナイト」用に、キハ27形200番代を種車としてリクライニングシートとした500番代とカーベット敷にした550番代が1988・90(昭和63・平成2)年に改造された。

キハ27 501・502

 キハ27 210・217を種車とし、バス用クーラーサブエンジン方式の冷房装置AU34Aを搭載し、定員44名。2001(平成13)年までに全車廃車となり、区分消滅した。

キハ27 551~554

 キハ27 203・208・201・207を種車とし、冷房装置AU34Aを搭載。定員30名。2001(平成13)年までに全車廃車となり、区分消滅した。

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