キハ183系特急形気動車|5100番代
概説
「クリスタルエクスプレス トマム・サホロ」は、北海道のリゾート列車第5弾として1989(平成元)年に苗穂工場で新製された。
「北の台地は全周視界」のコンセプトのもとに、先頭車キハ183に展望室、中間車キハ182にドームを設けて眺望を重視している。
登場時は1号車からキハ183-5101-キハ182-5101-キハ183-5102の3両編成であったが、1990(平成2)年に気動車初のダブルデッカー構造のキサロハ182-5101を新製して2号車とした。
機関はN-DMF13HZA(330PS/2000rpm)で、キハ183形に2基、キハ182形に1基搭載、キハ182には電源装置(DH82A)を搭載している。最高速度120km/h。
車体は前述の通り先頭車をパノラマカータイプとし、前照灯の内側にはLED式の表示器を設けている。 側引戸に「ニセコエクスプレス」で実績のあるプラグドアを採用した。座席には液晶テレビが付く。塗装はシルバーメタリックを基調に、窓周りをダークシルバーメタリック、屋根をダークグレイとし、窓下にはグリーンとブルーの帯を巻いている。
キハ183-5101・5102
先頭車。便・洗面所付きで定員44(うち展望室8)名。台車はN-DT53A。冷房装置はAU13、CU23。
キハ183-5101(札ナホ)
1989.12新製
2006年7月17日 岩見沢駅にて
キハ183-5102(札ナホ)
1989.12新製
2006年7月17日 岩見沢駅にて
キハ182-5101
ハイデッカー構造の普通車で、定員56名。台車はN-DT53A・N-TR239。冷房装置はRPU-2501S・4051S。妻部にドーム窓を設けて眺望を確保しているのが特徴。
キハ182-5101(札ナホ)
1988.12新製
2006年7月17日 岩見沢駅にて
キサロハ182-5101
1990(平成2)年に増備されたグリーン・普通合造付随気動車で、定員40名。
2階普通席は固定対面式の4人用ボックスシートが7つ設けられている。1階はグリーン個室で、4名用の個室が3室設けられている。冷房装置は2階客室・ラウンジ、1階個室がAU-N183A、前位ラウンジはAU-N183TDである。台車はTR69Dを改造した。
キサロハ182-5101(札ナホ)
1990.12新製
2006年7月17日 岩見沢駅にて