次世代の通勤電車に求められるサービス、低コスト化を目指してJR東日本が開発し、2002(平成14)年に5両編成1本が新製された試験車E993系「ACトレイン(Advanced
Commuter Train)」のTc車。
E993系は、連節構造となり、前位寄りのの車体が後位寄りに載る構造で、偶数向制御車のクハE992-1のみ台車を2つ装備している。車体はモハE992-1とクハE992-1がアルミダブルスキン構造、モハE993-1、クハE993-1がステンレスダブルスキン構造、サハE993-1のみステンレスシングルスキン構造と、比較のため異なっている。サハE993-1以外の側扉は外吊式となっている。全長はクハが16,050mm、中間車が13,000mmとして20m車の4両編成に相当する。
車内はサハE993-1のみ特急形グリーン車に相当するクロスシートで、旅客サービスの一環として開発された列車内情報サービス提供システム(ATISS)により座席はインターネットに対応している。他車はロングシートである。運転室はクハE993-1が衝撃吸収構造の近郊形タイプ、クハE992-1が前面強化構造の通勤形タイプである。
台車は連節部が2点空気バネ支持方式の(DT957・TR914)と4点空気バネ支持方式(DT958・TR915)を比較検討し、両端台車がTR916(アンチローリング装置付)・TR917(駐車ブレーキ付)となっている。主電動機は直接駆動主電動機(DDM=Direct
Drive Motor)方式を採用した。DDMは歯車伝達のロスを解消し、歯車の騒音とモーター回転数の低減による騒音の低下を図っている。
川越に配置され、主に川越・埼京線で走行試験を行っている。

クハE993-1 宮ハエ
平成14.1新製
2004年12月4日 尾久車両センターにて